この世界の片隅には実話?祖母がモデル?
TBSの2018年夏の日曜ドラマ「この世界の片隅に」。
松本穂香さんと松坂桃李さんが夫婦役を演じる戦争時代のドラマですが、
この世界の片隅は実話なの?モデルはある?という疑問を目にしましたので調べてみました!
この世界の片隅には実話?モデルは?
この世界の片隅はとは
2007年から2009年に「漫画アクション」にて連載されたこうの史代さんの漫画が原作の「この世界の片隅に」。
戦時中である呉を舞台にした物語で、
戦時中を生きた一人の女性を主人公にした作品です。
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のんさんが声優を務めたアニメ映画が異例の大ヒットとなり話題となった作品で、
実話2011年に北川景子さん主演で2時間ドラマとして一度実写化されています。
そしてこの原作者のこうの史代さんは物語の舞台でもある広島出身の漫画家さんです。
この世界の片隅には原作者の祖母の物語?
この世界の片隅にの原作者であるこうの史代さんは
広島の原爆投下後を舞台にした代表作「夕凪の街 桜の国」という作品で高い評価を受けている漫画家で、
この「夕凪の街 桜の国」も2007年に田中麗奈さん主演で映画化もされました。
2018年8月6日に常盤貴子さんや川栄李奈さんなどのキャストでスペシャルドラマが放送されます。
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ただ、夕凪の街は戦後を描いた漫画でしたが、
戦争漫画と言われていることに違和感を感じていたとか。
もともと戦争中の暮らしを描きたかったようで、
亡くなった祖母の生まれ育った呉を舞台としたこの世界の片隅の製作に取り組んだとか。
ただ、生前祖母に戦争中の話はあまり詳しく聞いていなかったそうで、
そのまま祖母は他界されてしまったとか。
そのため、戦争中の庶民の暮らしを描くため、綿密な調査をしたそうです。
以上のように、呉出身の祖母がきっかけでこの世界の片隅にが描かれたわけですが、
祖母の実話をもとにしたというわけではないようです。
ただ、物語中におこる出来事は実話ですし、当時の庶民の生活を相当調べたようです。
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この世界の片隅にの暮らしや背景は実話!
亡くなった呉出身の祖母がきっかけで描かれたこの世界の片隅に。
物語自体はフィクションですが、
主人公のすずのような当時の一般的な女性たちの暮らしや、
背景で起こる戦争の出来事は実話です。
まだ戦時中を知る人たちが生きている時代ですから、
間違いがないようこうのさんは綿密に当時のことを調べたようです。
例えば暮しの手帖社の「戦争中の暮らしの記録」です。
こちらは戦時中を生きた人たちに、
当時の生活の体験談を募集し掲載したもので、体験談は139編も載っています。
応募自体は1736編もあったとか。
戦時中を生きた人々がなにを考え、なにを食べ、なにを着て、どんなふうに暮らしていたのかが知ることのできるとても貴重なものです。
また、他にも国会図書館などで当時の雑誌や新聞といった資料を調べ、
家事に使用する道具や衣服の材質まで徹底的に調べたそうです。
このような資料を基に戦争中の暮らしの記録をもとにすずの暮らしを描いたのです。
また、物語中にすずがつくった「楠公飯(なんこうめし)」。
こちらは玄米に水をたくさん吸わせ、量をかさましさせたものですが、
実際に当時つくられていたものです。
食糧不足でもあった当時は、こうした主婦たちの工夫が家族の小さな幸せとなっていたのでしょう。
もちろん、芋などの配給であったり、
たびたび起こる空襲などにより防空壕に避難する光景は本当に当時あったことです。
軍港があった呉には1945年3月、6月(2回)、7月(2回)と空襲があり、一度の空襲で数千人の死者が出たと言われています。
まとめ
ということでこの世界の片隅は物語自体は架空の作品です。
しかし、すずのような当時の人々の暮らしや時代背景などは実話です。
ドラマとして描かれていると非現実的に感じてしまう戦時中の暮らしですが、
描かれている人々の暮らしや戦争中の出来事は本当にあったことです。
戦争経験者が少なくなっていく現代ですが、決して日本が経験した戦争のことは忘れていいものではありません。
そのことを語り継ぐため、
そして戦争を生き延びた人々に敬意と感謝をあらわすため描かれた作品が「この世界の片隅に」なのです。
最終回まで片時も目を離せないドラマです!
ドラマを見逃した方や、映画版や北川景子さん版を視聴したい方は
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